今日は、スマホのガラスフィルムが割れたので、それにまつわるエピソードをお話ししたいと思います。

 

私はたぶん年に1回くらいフィルムにヒビが入ってしまうことがあるんですけど、画面に少しでもヒビが入っているとすごく嫌なタイプなんです。だから、とにかくすぐ交換したいんですよね。

今回も新しいものを探していたのですが、Amazonでたくさん買われていて評価も高そうだったから、「試しに買ってみようかな」と思って注文したんですね。

届いた商品の中には、丁寧なお礼のお手紙とか、貼り方の動画QRコードとかのチラシが入っていて、さらに「気泡・ズレ・ヒビでも1回まで対応する365日メーカー保証」なんていう、かなり手厚い案内まで入っていました。

「へぇ、すごいな」とは思いつつも、まあそんなに割ることもないし…と思って、貼り方のQRコードの紙だけ見て、その保証の紙は深く考えずに捨てちゃったんですよ。

 

…ですが、なんと5日目にちょっとした衝撃で、まさかのヒビが~。

「えっ、今までのフィルムなら絶対割れてないくらいの衝撃なのに!?」と、ちょっとびっくり。 「あの保証の紙、捨てちゃったしな…」と思いつつ、とりあえずAmazonのカスタマーサービスに電話して、そこのストアさんと連絡が取れるか確認してみることにしました。

一応、自分でもAmazonのサイト内をちょっと調べてみたんです。 本来なら、メッセージアシスタント(チャット)から「商品についての問い合わせ」を進めていけば、こちらからメッセージや破損した写真を添付して、そのストアさんに連絡が送れる仕組みになっていたんですよね。

後から見たら「あ、ここにあったじゃん!」とすぐ分かったのですが、その時はなぜかうまくたどり着けなくて気づけなかったんです。その時はわからなかったので、そのままオペレーターさんにつながる電話をかけることにしました。

 

 

そこで、電話をかける前に、花札を引いてみることにしました。

 

 

今回引いた2枚の札と、実際のやり取り

 

占的1: 「カスタマーサービス経由で、メーカー保証の取り次ぎ(ストアへの連絡)をしてもらえるか?」

結果: 【藤に時鳥(ほととぎす)】

 

 

 

 

藤の札には、「ネット」「通信」「遠方」「海外」「調整役」「均一に整える」「柔軟性」「解決策」といった象意(カードや九星・十二支といったシンボルが持つ意味や特性)があります。

 

この札を見て、まさにこれから自分が連絡しようとしている場所や状況の象意が出てるな、と感じました。

 

実際カスタマーサービスに電話をかけてみると、日本語が話せる海外の女性オペレーターさんが出てくれました。実は藤の札には「18〜35歳くらいの女性」という意味もあるんですけど、声の感じからもまさにそれくらいの若そうな女性で、象意がそのまま出ていてちょっと驚きました。

 

 

占的2: 「そのストアからちゃんと交換のフィルムが届くのか?」

結果: 【牡丹の素札】

 

 

 

 

もう1枚引いていた牡丹の札には、「良いも悪いもはっきり結果が出る」「選別する」「くっつく/離れる」「明確」「納得感」「2度目」といった意味があります。

1枚目に藤の札が出ていて、「柔軟に対応してくれる?!」、2枚目に牡丹が出ていて、「はっきり答えが出る?!」と考えながらやり取りしてたんですが、ここで展開がありました。

オペレーターさんから、「カスタマーサービス側とストアが直接やり取りをすることはできないので、ストアからの交換対応はできないんですと…。でも、365日保証が確認できれば、カスタマーサービス側として『返金手続き』を行うことはできます」と言われたんです。

その言葉を聞いたとき、ハッとしました。

「たった5日間で簡単に割れちゃう商品だし、同じものを交換してもらってもまたすぐ割れるかもなぁ」とどこかで思っていたので、返金の方がいいなと思いました。結局、私にとって一番納得のいく解決法でした。

事前に出た牡丹の象意通り、モヤモヤすることもなく、その日のうちにスッキリ返金手続きが進みました。

 

 

占いで出た「象意」が教えてくれること

 

今回みたいに、花札でも九星や十二支でも、占いをした時にご相談内容に沿った「象意」(※カードや九星などのシンボルが持つ意味のこと)が出ている時っていうのは、質問者さん自身がその問題にちゃんと意識を向けられているので、答えのメッセージが明確になりやすいサインでもあります。

普段ご相談に来られるお客様って、人生の大きな選択だったり、深い悩みを抱えていらっしゃる方が多いです。

そんな時、たとえば「転職したいんです」「起業したいんです」とおっしゃっているのに、出た結果のシンボル(カードや九星・十二支など)を見ても、仕事やチャレンジを表すような象意が出てこない…というケースもあったりします。

シンボルが持つたくさんの象意から質問に対する答えを導き出していくのですが、口では「こうしたい」と言っていても、出た結果の象意と照らし合わせた時にそのテーマが重なってこないということは、ご本人の本心や方向性が、実はそこに向かっていないっていうことだったりするんですよね。

「本当は別のところに問題があったり」「今はもっと違うことに目を向けるタイミングだったり」と、自分でも気づいていない本当の気持ちや問題点が隠れていることがあります。

 

 

 

 

ご相談者さん自身を観察することはもちろん、質問内容と出てきた象意を丁寧に照らし合わせることで、ご相談者さまの意識やテーマに『ズレ』がないかを見抜くことも、私たち占い師の大事な役目だと思っています。

 

 

2回目に期待を込めて

 

私はすぐにAmazonで違うストアのガラスフィルムを注文しました。その後、連絡をした当日のうちに返金処理のメールも届き、本当に早く解決しました。

牡丹の札には「2度目」という意味もあります。 期待を込めて選んだ2回目のフィルム、今度は丈夫で長持ちしてくれるんじゃないかなと思っています。

 

 

HESUN ヘスン

【後編・みかんの歴史】

前編でみかんの家系図(系統図)を見てから、「このたくさんの種類って、そもそもどうやって生まれたんだろう?」と素朴な疑問が湧いてきました。

 

前編はこちらから  [みかんの家系図から知る、柑橘たちの意外なルーツと旬ガイド]

 

そこで、みかんの歴史や背景について自分なりに調べてみたところ、昔のみかんがどんなものだったのか、日本に届くまでの途方もない歳月、そして現代の科学のすごさなど、「へぇ〜!」と驚くような面白い話がたくさん出てきました。

※ちなみに、古い文献などに記録が残っていなくても、葉っぱや種のDNA(ゲノム解析)を調べることで、どの品種とどの品種が親なのかが100%科学的に分かるそうです。

 

 

 最初の「みかん」はどこから来たの?

 

「みかんの歴史って、いつ頃まで遡れるんだろう?」と思って調べてみたら、今から約800万年前(新第三紀ミオセン紀)の古代アジアにたどり着きました。 誕生した場所は、現在の中国雲南省からミャンマー、インドの国境あたり(ヒマラヤ山脈の南東のふもと)です。

ヒマラヤと聞くと極寒の雪山を想像しますが、800万年前はまだ山が低く、あたたかく湿り気のあるジャングルだったそうです。 今の厳しい自然環境からは想像もつかないような場所で生まれたと思うと、地球の環境の変化ってすごいなぁと感じます。

 

そこから気候の変化とともに、柑橘たちは何百万年もの時間をかけてさまざまな地域へ渡り、その土地の環境に合わせて姿を変えていきました。

・南のあたたかい地域(東南アジアなど)へ渡ったグループ

豊かな太陽と水分をたっぷり吸収して、ズッシリと大きく育ったのが「文旦(ブンタン)」の仲間です。

・北の少し寒い地域(中国の内陸部)へ渡ったグループ

寒さに耐えられるよう、皮が剥きやすく小ぶりな姿にキュッと引き締まったのが、「温州みかん」などのマンダリンの仲間です。

・西の乾燥した地域(中東やヨーロッパ)へ渡ったグループ

乾燥に耐えるために皮が厚くなり、爽やかな酸味を持つようになったのが、レモンの原種である「シトロン」です。

 

 

 日本に初めてやってきた柑橘は「薬」だった?

では、日本にはいつ、どうやって入ってきたのでしょうか?

記録に残っている一番古いお話は、約2000年前の古事記や日本書紀の時代、第11代・垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代です。

当時は医療技術も薬もなく、病気は現代以上に人々の命を脅かす恐ろしいものでした。特に天皇の不調は国全体の存亡に関わる大問題です。そこで天皇は、どんな病も治し、永遠の命をもたらすと信じられていた神聖な果実「非時香木実(ときじくのかぐのこのみ)」を探し出すよう、強く信頼していた臣下の田道間守(タジマモリ)に命じました。

命を受けたタジマモリは、常世の国(とこよのくに=遥か海の彼方にあるとされる伝説の国)を目指して大海原へ旅立ちます。

当時は船を進めるのに羅針盤もエンジンもなく、星の位置や風だけを頼りに木造船で進む時代です。一度沖に出れば生きて戻れる保証すらない、文字通りの命がけの航海でした。

現地で果実を探し出し、枯らさないように生きた苗木や果実を抱えて日本へ持ち帰るまでに、なんと約10年もの歳月がかかったそうです。

しかし、彼が命を賭して日本へ戻ったとき、待ち受けていたのは悲しい現実でした。試練を乗り越えて持ち帰った甲斐もなく、天皇はすでに息を引き取っていたのです。

タジマモリは天皇の陵墓の前で深く嘆き悲しみ、泣き叫びながらそのまま息絶えたと伝えられています。

このとき彼が命がけで持ち帰った果実こそが、日本固有の野生の柑橘「橘(タチバナ)」です。

当時は「果物=甘いお菓子や薬」という貴重な存在でした。昔の日本において「菓子」とは果物のこと(水菓子)だったそうです。

現代でも和菓子の世界では柑橘の皮や果汁、橘のモチーフがよく使われますし、柑橘=お菓子の原点とされているんですよ。

 

 

 

命を賭して未知の果実を持ち帰った田道間守(タジマモリ)は、その大きな功績から、今も「菓子の神様(菓祖神)」として崇められています。

タジマモリをお祀りする総本家は、タジマモリの故郷とされる兵庫県豊岡市にある「中嶋神社」です。

■ 中嶋神社(総本家)

・所在地:兵庫県豊岡市三宅1-1

・概要:全国の製菓業者や和洋菓子職人が参拝に訪れるお菓子の総本山です。

・公式サイト 中嶋神社:https://www.hyogo-jinjacho.com/data/6408018.html

 

そして実は、ここ愛媛の道後温泉街にある「湯神社(ゆじんじゃ)」の境内にも、この総本家から御分霊をお迎えした『中嶋神社 四国分社』が鎮座しています。

■ 中嶋神社 四国分社(湯神社 境内社)

・所在地:愛媛県松山市道後湯之町20-8(湯神社境内)

・概要:昭和32(1957)年に四国四県の製菓業者の方々によって創建されました。境内の玉垣(石の柵)には四国の和洋菓子店や製菓業者の名前が刻まれています。

・公式サイト 湯神社:https://yu-jinja.official.jp/

道後温泉本館すぐ近くの高台(冠山)にありますので、道後におでかけの際は、ぜひお立ち寄りください。

 

また、昔のみかんは今のように甘くなく、酸っぱさや苦みが強いものでした。そのため、みかんの皮(陳皮)に含まれる精油成分(リモネンなど)は、風邪や消化不良を和らげる「漢方薬」として重宝されていたそうです。

さらに、冬でも葉が落ちずに黄金色の実を長くつけることから、「永遠」や「不老不死」の象徴として宮中に飾られたりもしました。

今では野生の橘は珍しく、絶滅危惧種に指定されています。実はここ愛媛県(南予の愛南町鹿島など)にもごくわずかに自生しているのですが、とても希少な存在なんです。現在では奈良県や三重県などで大切に保護・栽培されていて、「やまとたちばな茶」やアロマオイルなどとしても使われているんですよ。

 

 

明治になるまで「温州みかん」は嫌われていた?

 

中国から日本へ様々な柑橘が入ってくる中で、室町時代から江戸時代初期(約400年前)にかけて、鹿児島県(長島)で中国の柑橘の種から偶然生まれたのが、現在の「温州(うんしゅう)みかん」です。

種がなくて甘く、手で剥きやすいという最高のみかんなのですが、実は江戸時代の人々にはほとんど食べられていませんでした。

江戸時代に人気だったのは、小粒で種が入った「紀州みかん」だったのです。

当時の武士や人々は、「種がない=子宝に恵まれない(子孫繁栄につながらない)」として、「不吉だ」と敬遠していたそうなんです。今の感覚からすると驚きですが、時代の価値観の違いって本当に面白いですよね。

ですが明治時代に入ると、時代が一変します。

武士の世が終わり「種なし=不吉」という迷信が気にならなくなったことで、逆に手で簡単に剥けて、種を吐き出さずに食べられる手軽さが大絶賛されるようになったのです。

さらに鉄道の発達で全国へ大量に運べるようになったことや、アメリカへの輸出が始まったことも追い風となり、温州みかんは一気に「日本のみかんの代名詞」として全国へ広まっていきました。

 

 

 

日本のみかん歴史

 

ここで一度、みかんがたどってきた歴史の流れを年表で整理してみます。

【みかんの歴史の流れ】 

・約800万年前 ヒマラヤ山脈のふもと(古代の亜熱帯ジャングル)で原種が誕生

・約2000年前(古事記・日本書紀の時代) 田道間守が「橘(タチバナ)」を持ち帰る(薬や飾りに使用)

・約400年前(江戸時代初期) 鹿児島で偶然「温州みかん」が誕生(当時は種なしが不吉とされ不人気)

・明治時代〜 温州みかんの魅力が見直され、全国へ一気に広がる

・昭和30〜40年代 全国で温州みかんが作られすぎ、1970年に「大暴落」が発生

・1970年代〜 量から質へ。「清見」を母として、手塩にかけた高級ブランド柑橘の開発がスタート!

 

 

同じ味のみかんを増やせる秘密とは?「接ぎ木」の知恵

 

 

 

 

子供の頃、食べたみかんの種を眺めて「これを植えたら、また同じみかんができるのかな?」なんて思った経験はありませんか?

実は、みかんの種を土に植えても、親と同じ美味しい実を安定して生らせるのはとても難しいのです。種から育てると実がなるまでに6〜10年もの年月がかかる上、木の勢いが強すぎて実がつきにくかったり、味や品質にばらつきが出てしまったりします。

そこで使われているのが、「接ぎ木(つぎき)」という技術です。

 

中国原産の「カラタチ」という植物は、実は酸っぱくてそのままでは食べられませんが、病気に強くて根っこが非常に丈夫という特徴を持っています。このカラタチを土台(台木)にして、そこに増やしたいみかんの枝をチョキンと切ってくっつけます。

そうすると、枝のDNA(遺伝情報)がそのまま受け継がれるため、親と同じ品種の美味しい実が、およそ3〜5年ほどで収穫できるようになるのです。

江戸時代に定着したこの知恵のおかげで、私たちはいつでも変わらない品種を食べられているんですね。

 

実はこの「接ぎ木」という手法自体は、現代でもみかん農家さんの現場で変わらず使われている現役の技術ですが、時代とともにその技術や品質管理は大きく進化してきました。

 

・戦前・昭和(経験と職人技の時代)
熟練した農家さんの経験や手作業の技術に頼って行われていました。

・現代(科学技術と衛生管理の時代)
病気(ウイルス)に侵されていない綺麗な苗木(無ウイルス苗)を育成する技術や、切断面の乾燥を防ぐ専用の接ぎ木テープなどの資材が開発されました。

また現在では、病害虫への強さや土壌との相性を科学的に研究して台木を選べるようになるなど、より失敗が少なく、高品質なみかんを安定して育てられるように技術が進歩しています。

 

・戦前・昭和(経験と職人技の時代)
熟練した農家さんの経験や手作業の技術に頼って行われていました。

・現代(科学技術と衛生管理の時代)
病気(ウイルス)に侵されていない綺麗な苗木(無ウイルス苗)を育成する技術や、切断面の乾燥を防ぐ専用の接ぎ木テープなどの資材が開発されました。

また現在では、病害虫への強さや土壌との相性を科学的に研究して台木を選べるようになるなど、より失敗が少なく、高品質なみかんを安定して育てられるように技術が進歩しています。

 

 

 

愛媛の「3つの太陽」と、大暴落からの大逆転

 

愛媛の西宇和や八幡浜など、みかんの産地では昔から「3つの太陽」と呼ばれる言い伝えがあります。

1. 空からの直射日光

2. 海面から反射して下から照らす光

3. 段々畑の石垣が温まる蓄熱(輻射熱)

 

水はけが良い南向きの急斜面で、この3つの太陽の光と熱をしっかり浴びることで、あの濃密な甘さが生まれます。

ですが、日本の定番だった温州みかんは、作られすぎたことによって1972(昭和47)年に年間約350万トンという大過剰生産になり、価格が大暴落してしまいました。

この大暴落をきっかけに、「たくさん作って安く売る」から「1個ずつ丁寧に育てた、今までにない高級ブランド柑橘を作ろう!」という大挑戦が始まりました。

 

研究者と農家さんがタッグを組み、1972年に誕生したのがお母さん品種の「清見(きよみ)」です。

温州みかんとオレンジを掛け合わせた清見は、掛け合わせた相手の良さを引き立て、美味しい新品種を生み出すという奇跡的な才能(性質)を持っていました。

この清見の誕生があったからこそ、現代の紅まどんな・甘平・せとか・デコポンといった愛媛の高級ブランド柑橘が次々と生まれたのです。

実は、今全国で盛り上がっている高級ブドウやイチゴなどの「日本の高級フルーツブーム」も、このときのみかんの挑戦が原点だったと言われています。

 

何気なく調べてみたみかんの歴史でしたが、途方もない年月とたくさんの人の情熱を経て届いているのだと分かり、みかんがとても愛おしく感じられました。

 

皆さんもみかんを味わう時に、「そんな歴史があったんだな」とふっと思い出していただけたら嬉しいです!

 

※この記事でご紹介している歴史や栽培技術などの情報は、農研機構や農林水産省などの公的データや専門文献を参考に、個人で調べた範囲の内容をまとめたものです。学術的な論文ではなく、一柑橘ファンとしての調査メモとしてお楽しみいただけますと幸いです。

 

HESUN ヘスン

 

私が生まれ育ったところでは、みかんと言えば冬にこたつで食べる「温州(うんしゅう)みかん」が定番でした。我が家のこたつにも、いつも当たり前のように温州みかんが置いてあったのを覚えています。

そんな感じだったので、松山に来てから「えっ、みかんってこんなに種類があるの!?」と驚きました。しかも食べてみると、それぞれに個性やこだわりがあって本当に美味しいんですよね。

今となっては、これからやってくるみかんの季節が楽しみで仕方がありません。

そもそも、どうしてみかんってこんなにたくさんの種類があるんだろう?と気になって、私なりに色々と調べてみました。すると、農研機構や愛媛県などの公的な資料から、知られざるみかんの血統やルーツが見えてきて、すごく面白くて興味がわきました。

今回は、私なりに調べて知った「みかんの世界」をご紹介しますね。

 

 

 

1. 一目でわかる!ミカンの家系図

 

調べてみて一番びっくりしたのが、今のみかんたちには、ちゃんとした「家系図」があるということでした。

まずは、冬のこたつの定番「温州みかん」からです。農研機構のDNA解析で、母親が中国から伝わったとされる「紀州(きしゅう)ミカン」、父親が「九年母(くねんぼ)」だと分かったそうです。さらに、九年母自身も紀州ミカンの子どもだと分かったので、温州みかんは紀州ミカンの血を濃く受け継いでいることになります。

そして、家系図をたどっていくと、たくさんのブランド柑橘の中心に「清見(きよみ)」という品種がいます。

清見は1949年に交配され、約30年の研究を経て1979年に命名されました。温州みかんの「宮川早生(みやがわわせ)」と、アメリカの「トロビタオレンジ」を掛け合わせて生まれた、日本で最初の「タンゴール」(みかん類とオレンジの雑種)です。

清見には「単胚性(たんはいせい)」といって、ひとつの種から出てくる芽がひとつだけ、という珍しい性質があります。多くの柑橘は、種をまくと母親と同じ性質の芽が出てきやすいため、新しい品種を掛け合わせるのがとても難しいのだそうです。
そんな中で清見は、新しい品種を掛け合わせるのにとても適しており、まさに「新品種づくりの親」としてぴったりの存在でした。

 

 

🍊 農研機構・愛媛県などの公的資料をもとに作成しました。旬は年や産地によって前後します。

🍊 みかんの家系図

温州みかんのルーツ

紀州きしゅうミカン(母) × 九年母くねんぼ(父) → 温州うんしゅうみかん
宮川早生みやがわわせ +カラタチの花粉 → 興津早生おきつわせ 三保早生みほわせ

「清見きよみ」から広がった仲間

宮川早生 × トロビタオレンジ → 清見
清見 × ポンカンF-2432 → はるみ
清見 × 中野なかの3号ポンカン → 不知火しらぬい(デコポン) 陽香ようこう
清見 × 水晶すいしょう文旦ぶんたん → 春峰しゅんぽう
清見 × トロビタオレンジ → 西之香にしのかおり
西之香 × ポンカン → 甘平かんぺい
清見 × 興津早生 → 津之香つのかおり
(清見×興津早生) × ページ → 天草あまくさ
清見 × ウイルキング → たまみ
清見 × 黄金柑おうごんかん → 媛小春ひめこはる
清見 × セミノール → 朱見あけみ
清見 × アンコール → あまか
(清見×アンコール) × マーコット → せとか 麗紅れいこう
(清見×オセオラ) × 宮川早生 → はれひめ

アンコールの系統

King × 地中海ちちゅうかいマンダリン → アンコール
アンコール × 日向夏ひゅうがなつ → ひめのつき

愛媛オリジナル

三保早生 × クレメンティン → 南香なんこう
南香 × 天草 → 愛媛果試28号(紅べにまどんな)
紅まどんな × 甘平 → 愛媛果試48号(紅プリンセス)

カラ系

温州みかん × King → カラ
カラ × 吉浦よしうらポンカン → 南津海なつみ

偶然生まれた品種(偶発実生ぐうはつみしょう)

伊予柑いよかん 八朔はっさく 日向夏 河内晩柑かわちばんかん
日向夏の種 → はるか

枝変わり(枝の一部が突然変異)

夏橙なつだいだい → 甘夏あまなつ → 新甘夏しんあまなつ(サンフルーツ)
ワシントンネーブル → ネーブルオレンジ

 

🍊 品種ガイド(旬の早い順)

左端の線の色:オレンジ=12月まで/ピンク=1〜2月/緑=3月/黄=4月以降に、主な旬が始まる品種。旬は愛媛県の出荷時期、(農)は農研機構の成熟期です。スマートフォンでは表を横にスライドできます。

品種 親・由来 旬 むき方 味・特長
温州うんしゅうみかん 紀州ミカン×九年母 10月上旬〜1月中旬 手でむける 品種で異なる。宮川早生は薄皮が最も薄い
はれひめ (清見×オセオラ)×宮川早生 12月上旬〜1月下旬 手でむける オレンジのような爽やかな香り
紅べにまどんな 南香×天草 12月上旬〜下旬 ややむきにくい(袋がやわらかいため) ゼリーのようにとろける食感
南香なんこう 三保早生×クレメンティン (農)12月中旬〜下旬 ややむきにくい 糖度13度ほど。種は通常なし
西之香にしのかおり 清見×トロビタ (農)12月下旬〜1月上旬 清見よりむきやすい 柔らかく果汁が多い。オレンジの香り
あまか 清見×アンコール (農)12月下旬〜1月上旬 むきやすい アンコールとオレンジの香り。とても果汁が多い
伊予柑いよかん 偶発実生(山口・1886年) 1月上旬〜3月下旬 手でむける(薄皮は厚め) 爽やかな香りとジューシーさ
八朔はっさく 偶発実生(広島・1860年) 1月中旬〜4月下旬 ナイフでカット(薄皮も厚め) 爽やかさとほのかな苦み
ネーブル ワシントンネーブルの枝変わり 1月中旬〜4月中旬 ナイフでカット 果肉がぎっしり。濃厚な甘み
天草あまくさ (清見×興津早生)×ページ 1月下旬〜2月中旬 ナイフでカット 果汁が多くまろやか
せとか (清見×アンコール)×マーコット 1月下旬〜3月下旬 手でむける 香り・色・味わいが濃厚
媛小春ひめこはる 清見×黄金柑 1月下旬〜2月下旬 手でむける 黄金柑のおいしさとみかんの食べやすさ。愛媛県内のみ栽培
陽香ようこう 清見×中野3号ポンカン (農)1〜2月 ― ポンカンに似た強い香りの大果。種なし
春峰しゅんぽう 清見×水晶文旦(和歌山・1994年登録) (育成地)1月下旬 ― 甘みが多く酸味は少ない
はるみ 清見×ポンカンF-2432 2月上旬〜3月上旬 手でむける 粒がプチプチ弾ける食感
甘平かんぺい 西之香×ポンカン 2月上旬〜3月中旬 手でむける 強い甘みとシャキッとした歯ごたえ
たまみ 清見×ウイルキング 2月上旬〜3月中旬 手でむける オレンジ系のスッキリした味わい
不知火しらぬい(デコポン) 清見×中野3号ポンカン (農)2月中旬〜3月上旬
※出荷は12月上旬〜5月上旬(施設栽培を含む)
手でむける 柔らかく果汁が多い。春は甘みが増す
はるか 日向夏の偶発実生(福岡) 2月中旬〜3月下旬 ナイフでカット(薄皮も厚め) 黄色い見た目だが酸味はほぼなく、まろやか
文旦ぶんたん 土佐文旦は鹿児島在来。水晶文旦の由来ははっきりしない 2月中旬〜4月下旬 ナイフでカット(薄皮は取って食べる) みずみずしく透き通る爽やかな風味
アンコール King×地中海マンダリン(米・1954年) 2月下旬〜4月下旬 手でむける 個性的な香りと高い糖度
ひめのつき アンコール×日向夏 3月上旬〜下旬 手でむける 酸味がほとんどなく、スッキリした甘み
朱見あけみ 清見×セミノール (農)3月 ― 皮は赤橙色。糖度が比較的高い
紅プリンセス 紅まどんな×甘平 (県)3月中旬〜4月 手でむける 紅まどんなの食感と甘平の甘み
麗紅れいこう (清見×アンコール)×マーコット (農)中生品種 ― 外観は赤橙色で、香りがよく糖度が高い
清見きよみ 宮川早生×トロビタ 3月上旬〜5月下旬 ややむきにくい(果肉がやわらかい) オレンジの香りとたっぷりの果汁
甘夏あまなつ 夏橙の枝変わり(大分) 3月上旬〜6月中旬 ナイフでカット(薄皮も厚め) 爽やかな酸味と歯ごたえのある果肉
サンフルーツ 新甘夏。川野夏橙の枝変わり(熊本) 甘夏とほぼ同じ ナイフでカット 昔ながらの酸味のある味
ブラッドオレンジ(タロッコ) イタリア原産 3月下旬〜6月上旬 ナイフでカット 赤い果肉と独特の香り
河内晩柑かわちばんかん 偶発実生(熊本・文旦の血筋) 3月下旬〜7月中旬 手でむける(薄皮は厚め) 苦みが少なく、ほんのり甘い
津之香つのかおり 清見×興津早生 (農)3月下旬〜4月中旬 手でむけやすい 糖度13度以上で食味良好
日向夏ひゅうがなつ 偶発実生(宮崎・1820年頃) 4月中旬〜5月下旬 リンゴのようにナイフで外皮だけをむく 白い部分と果肉を一緒に食べる爽やかさ
カラ 温州みかん×King(米・1915年) 4月中旬〜5月下旬 手でむける 濃厚な味わい
南津海なつみ カラ×吉浦ポンカン(山口) 4月中旬〜5月下旬 手でむける カラとほぼ同じ外観と味

🍊 用語メモ

タンゴール
みかん類とオレンジの雑種。清見は日本で最初に育成されたタンゴールです。
偶発実生
人が交配したのではなく、偶然に種から育った木です。
枝変わり
枝の一部が突然変異して、親と違う性質になったものです。

🍊 出典

・農研機構 かんきつ属の品種一覧
・愛媛県 かんきつ類の紹介(情報シート)
・愛媛県 品種紹介(甘平のDNA鑑定)
・農研機構 ウンシュウミカンの親のDNA鑑定
・春峰の来歴(品種情報)

 

この家系図を見ていると、なんだか大きな家族の家系図を見ているみたいで面白いですよね。

人の手で何年もかけて掛け合わされたものもあれば、自然の中で偶然生まれたみかんもあります。たとえば「伊予柑」「八朔」「日向夏」「河内晩柑」は、人が交配したのではなく、偶然種から育った偶発実生(ぐうはつみしょう)なんです。

愛媛生まれの「紅まどんな」や「甘平」は、愛媛県内でしか栽培されていないそうです。ちなみに甘平は、長く「西之香×不知火」と説明されてきましたが、愛媛県のDNA鑑定で「西之香×ポンカン」だと分かりました。こうして研究が進んで、家系図が書き換わることもあるんですね。

これって、私たち人間の繋がりともどこか似ていますよね。色んな偶然やご縁が重なって、今の家系や自分があるんだなぁって…。

 

松山に来て出会ったたくさんのみかんたちも、みんなこのルーツがあって私の手元にくるんだなと思うと、なんだかすごく愛おしく感じられます。こうして背景を知ってから食べるみかんは、きっといつもよりちょっと特別な感じがしますよね。

 

 

2. 季節で味わう!品種ガイドの見方

 

表の「むき方」は、農研機構や愛媛県の資料にある「手でむける」「ナイフでカット」をもとにしています。旬は年や産地で前後するので、目安にしてくださいね。

 

※ナイフでカットする品種の切り方

八朔、ネーブル、天草、文旦、甘夏などは、手でむくのが大変なので、ナイフでカットして食べるのがおすすめです。ここでは、よく知られた「スマイルカット」をご紹介します。これは公的な区分ではなく、私のおすすめの食べ方です。

  1. ヘタとおしりを結ぶラインに包丁を入れ、縦半分に切る
  2. 切り口を下にして、放射状に4〜8等分(くし形)に切る
  3. 皮と果肉の間にナイフを入れ、皮をつけたまま食べるか、果肉だけ外す

皮のカーブが、笑ったお口のように見えることから、そう呼ばれることが多いようです。「紅まどんな」のように袋がやわらかくてややむきにくい品種や、果汁がたっぷりの「せとか」なども、切って食べると果汁をこぼしにくくて食べやすいです。

また、「日向夏」は、リンゴのようにナイフで黄色い外皮だけをむいて、白い部分も一緒に食べる品種です。

 

 

3. 交配のルーツを知ると、みかん選びがもっと楽しくなる

 

今回は、温州みかんや清見から広がる柑橘の血統(家系図)と、秋から初夏にかけて出回る主要品種の味わい・食べ方をご紹介しました。

今私たちが美味しく食べているみかんには、長年の品種改良や農家さんの工夫、そして自然の偶然が重なって、こんなにたくさんの種類が生まれたんだなと感じます。

松山に来てから、日常で美味しいみかんを存分に楽しめるのが本当に幸せです!たくさんの種類を食べ比べた中でも、私のイチオシは「甘平」と「河内晩柑」です。

お店や産直でみかんを見かけたときは、ぜひ「みかんの家系図」を思い出してみてくださいね。

 

次回の【後編】では、今私たちが当たり前のように食べているみかんの、ちょっと意外で面白い歴史やストーリーをご紹介しますね。

こうした背景を知ると、いつものみかんも一味違って感じられるのではないでしょうか。ぜひ次回も読んでいただけたら嬉しいです。

 

※この記事でご紹介している家系図(系統図)や歴史などの情報は、農研機構、農林水産省、愛媛県などの公的データを参考に、個人で調べた範囲の内容をまとめたものです。学術的な論文ではなく、一柑橘ファンとしての調査メモとしてお楽しみいただけますと幸いです。

 

HESUN ヘスン

これは、以前いくつかの不動産屋さんを回っていたときのお話です。

良い不動産屋さんかどうかを見るポイントって色々あるのですが、私が見るポイントの1つとして、普段使う物や道具を大切に扱っているかどうかなんですよね。

 

 

 

 

あるお店で接客用のカウンターに案内されて座ったとき、目の前にあるパソコンがふと目に入って「うわぁ…」と思ってしまったんです。

担当者さんが画面をこちらに向けて物件を見せてくれる用のパソコンなのですが、キーボードのすき間にびっしりと埃が溜まっていて、液晶画面までうっすら埃をかぶっていたんです。

飲食店でお客さんに料理を出すのに、洗っていないお皿に料理を盛り付けて出されたような、そんな気分です。

どんなお店だって、店舗にあるもの全てが大事な商売道具のはずですよね。

店舗自体や扱っているものが新しいか古いかではなく、自分たちが日常的に使うものをどう扱い、どう手入れしているかに、お店全体の姿勢や従業員ひとりひとりの仕事に対する向き合い方が顕著に表れます。

まあ、気にならない人もいるのかもしれないですが、私はそういった部分も、良い不動産屋さんかどうかを見極める1つのポイントにしています。

私はそのパソコンの埃が気になりすぎて担当者さんの話が頭に入ってこなくなってしまって…。実際、少しお話を聞いてみても、物件に対する説明や調べ方がどこか雑な感じがしたんですよね。だから、そのお店はさっさと話を切り上げて出ました。

でもこれって、お店に限った話ではないんです。

私たちが暮らしているお家や土地も同じで、そこに住む人の状態や、表からは見えない深い部分にある思いのようなものがそのまま表れてきます。

家相や地相において見るポイントは色々ありますが、今回はその中から「玄関」と「勝手口」についてお話ししますね。

 

 

◆ 玄関(げんかん)

 

 

 

 

お家の中に必ずある玄関は、外気(外の空気や気)と家の中の気を行き来させる双方向(⇄)の接続を行う場所です。

性質が大きく異なる「外の世界(外界)」と「生活の中心・くつろぎの場」という2つの空間の落差を、段階的に切り替えるための第一段階のクッションとして機能しています。

そして、玄関を開けて外に出たときに最初に目にする景色って、住んでいる人の頭の中に無意識のうちに刷り込まれていくんですよね。だからこそ、玄関を出てすぐ目に入る場所が不快なものだったり、暗い雰囲気だったりする景色は避けた方が良いとされています。

また、家相や地相の面から見ると、一番外側の顔(外面)を表す「門」に対して、玄関は「その人の本心や内面の入り口」を表します。

玄関が住む人に与える影響って、実は玄関ドアがどっちを向いているか(向き)よりも、お家の真ん中から見て、どの位置に玄関があるかという場所の影響が8割ほどを占めているんです。

方位にはそれぞれ固有の象意(意味や性質)があります。例えば「東」なら発展やスタート、「南」なら美しさやピークといったように、お家の中心から見た方位ごとにそれぞれの象意を持っています。

お家の真ん中から見て玄関がある方位は、外からの気や影響が入ってくると同時に、中からも出ていく「出入りの影響」を強く受ける場所になります。

だからこそ、ドアがどっちを向いているかよりも、その方位が持つエネルギーが出入りする場所として、お家のどこに玄関があるかを見るほうがずっと大切なんですよね。

 

 

◆ 勝手口(かってぐち)

 

 

 

 

 

玄関が双方で行き来する(⇄)場所であるのに対して、勝手口はゴミ出しをしたり、お庭や洗濯物干し場に出たりと、基本的には外へ出ていくため(一方向の排出)」に使われる裏の出入り口です。正面とは反対の裏面に設けられた、非公式な出入り口という特徴を持ちます。

方位にはそれぞれ固有の象意(意味や性質)がありますが、お家の中心から見て特定の方位に勝手口が存在することで、その方位が本来持っている性質が出ていくといった感じです。

そのため、その象意の意味が薄まってしまい、結果として悪い現象が表れやすくなってしまうのです。(これはご自宅だけでなく、事務所や店舗でも同じように作用します)

ちなみに、勝手口をまったく使っていないとしても、その場に存在し続けるため、流出の作用は働き続けます。

 

代表的な方位の例をご紹介しますね。

 

・東北の勝手口

東北の象意の代表的なものとして「蓄積」「相続」「継承」「新人」といった意味があります。ここに勝手口があると、そのエネルギーが外へ流れ出ていくことになります。

その結果、なかなか貯金ができない、お金が貯まらない、相続や家系の継承がうまくいかない、新人さんが育たない、男の子が生まれにくいといった現象が表れやすくなります。

 

・南西の勝手口

南西の象意として代表的なものとして「日常」「穏やかさ」「会社員」「手足や体を使う仕事」といった意味があります。ここに勝手口があると、そのエネルギーが外へ流れ出ていくことになります。

その結果、毎日を平穏に過ごしにくくなったり、会社員や体・手足を使うお仕事の方などは、仕事でうまくいかないといったような現象として表れます。

 

 

まとめ

 

玄関はお家の真ん中から見て、その方位の気が「出入りする場所」であり、勝手口は、その方位の気が「外へ流れ出ていく場所」です。

ご自分の家はもちろんのこと、誰かのお家や外のさまざまな場所に行ったときに、これらの場所がどうなっているか、どのように扱われているかを観察してみると、そこにいる人の今の状態や、表には見えない姿勢のようなものが自ずと見えてきます。

出入り口としての物理的な機能はもちろんですが、家相の面から見ても、お家の中心から見て、どの方位にあるかということだけでなく、玄関なのか勝手口なのかという、その場所自体の意味合いや役割によっても及ぼす影響は全く異なります。

けれど、最初にお話しした道具の手入れと同じで、根本はみんな一緒なんですよね。

まずは自分が過ごす場所や使う物を日頃から大切に扱い、綺麗に整えておくこと。それが何よりの基本なんだと思います。

 

 

HESUN ヘスン

普段は車移動が多い私ですが、「久しぶりに路面電車に乗って夜の道後に行ってみよう!」と思い立ち、一人で出かけてきました。

 

 

 

 

 

 

路面電車に乗るのは本当に久しぶり。

「ゴトゴト、ガタゴト」という小刻みな揺れや、カーブを曲がる時の「キキーン」というきしみ音、路面電車独特のこの感じ。「なんかいいねぇ」なんて思いながら乗っていました。普段は車を運転することがほとんどなので、たまに路面電車に乗って松山の街を眺めるのもいいものですね。

 

 

 

 

 

 

道後温泉駅を降りて歩いてみると、夜8時を過ぎていたこともあり閉まっているお店が多かったですが、それでも浴衣を着た観光客グループやご夫婦、カップルなどで賑わっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

提灯の温かい光や道後温泉のライトアップ、広場の美しいプロジェクションマッピングを眺めながらぐるっと回って、「夜の道後も雰囲気が良くて本当にいいな」と感じつつ、あちこちと見て回っていました。

 

歩きながら、「今日は車じゃないし、ちょっと1杯飲んで帰りたいな」と思い、すごく気になっていたあのお店が開いているといいなと期待しながら行ってみました。

 

 

7月にリニューアルオープン!「道後BEER BAR」

 

 

 

 

商店街を進むと見えてくる、パッと明るくおしゃれな外観のお店。こちらが今回行ってみたかった「道後BEER BAR(道後ビールバー)」です。

 

こちらは、道後地区唯一の造り酒屋である「水口酒造(みなぐちしゅぞう)」さんの直営ショップです。

もともと約30年にわたり「道後麦酒館」という飲食店として親しまれていた場所ですが、今年の7月にサッと立ち寄れるビール特化型のタップルーム(醸造所直営のビールスタンド)としてリニューアルオープンされました。

店内はビールサーバーとカウンターがあるコンパクトな空間で、注文して商品を受け取り、テイクアウトするかお店の横にあるスペースで1組ほどがサクッと飲むスタイルになっています。

ですが、お店を出てすぐ右側には、広場エリアがあります。その奥には無料で座れるベンチやテーブル・椅子が設置されているスペースもあるので、空いていればそこでゆっくり味わうこともできます。

皆さんそれぞれ、お気に入りのスタイルで自由にビールを楽しんでいました。

 

ちょうどお客さんが落ち着いたタイミングだったので、店長さんにおすすめや人気のビールについて詳しくお伺いしながら選ぶことができました。

 

 

 

 

1杯いただいている間、水口酒造さんのことや店長さんの学生時代のこと、リニューアル前の飲食店のお話など、短い時間でしたがとても楽しい会話をさせていただきました。お盆の時期よりもシルバーウィークの方が大忙しだったといったリアルな話も聞けたりと、気さくで温かい方でした。

 

 

ビール&ドリンクのラインナップ

 

メニュー看板には、ビールやお酒のこだわりと説明が詳しく書かれています。それぞれのビールのキャッチコピーもなかなかいいです!

 

 

 

 

※メニューにある「IBU」は苦味の強さを表す数値(数字が大きいほど苦い)で、「ALC」はアルコール度数(%)です。

【1〜7番:道後ビール(生ビール)】

※価格:1〜4番はレギュラー 750円 / ラージ 1,400円。5〜7番はレギュラー 800円 / ラージ 1,500円。

 

・1番:坊っちゃんビール(ケルシュ)[IBU: 24 / ALC: 5%]

湯上がりの火照った体に端麗なキレが真っ向勝負!坊っちゃんのように威勢よく飲み干せば、爽快な喉越しが全身を駆け抜けます。

・2番:マドンナビール(アルト)[IBU: 26 / ALC: 5%]

琥珀色の輝きは道後で過ごす贅沢な証。マドンナのように上品なコクと甘みが日常を忘れる穏やかなひとときを運びます。

・3番:漱石ビール(スタウト)[IBU: 32 / ALC: 5%]

漆黒の1杯に、道後温泉の情緒がぐっと深まる。焙煎の苦味とコクが喉を通り、名作を読み解くような深みを増します。

・4番:のぼさんビール(ヴァイツェン)[IBU: 22 / ALC: 5%]

バナナのような香りに優しい口当たりでほっと一息。正岡子規の俳句みたいにのんびりゆったり、心ほぐれるフルーティーな1杯です。

・5番:湯あがりIPA(セッションIPA)[IBU: 50 / ALC: 4.5%]

道後の湯上がりに、弾けるホップの香りで乾杯!苦味はキリリと、度数は優しく喉を抜ける清涼感が心と体を心地よく整えます。

・6番:道後APA(アメリカンペールエール)[IBU: 39 / ALC: 5.5%]

道後で出会う限定の味に、柑橘ホップが爽やかに弾ける心地よい苦味の余韻がふわり、喉越し抜群で何杯でも飲みたくなる1杯です。

7番:愛媛県産フルーツエール(季節限定)

季節限定のお楽しみ、フルーティーで爽やかな味わいにご期待を。その日のラインナップはぜひ店舗スタッフまでお気軽に。
 
 

お店で一番人気は『坊っちゃんビール』ですよ、と言われましたが、私は一番人気と言われると違うのをいただきたくなるところがありまして…「次におすすめは?」とお聞きすると『のぼさんビール』とのことでした。

こちらはバナナ風味が特徴のビールらしく人気があるそうなのですが、私はバナナ風味の飲み物が少し苦手で…笑 。そこで次におすすめしていただいた『マドンナビール』をいただくことにしました!

まろやかなコクとほのかな甘みがあって、とても飲みやすい一杯でした。口当たりが優しいので、女性にもぴったりだなという印象です。

 

ただ、私はフルーティーなものよりもしっかりとした深みやコクがあるビールが好きなので、次回は色々な味を楽しめる「飲み比べセット」を試してみたいです!

 

ビール選びに迷った時や詳しい味の好みなどは、店長さんやスタッフさんに気軽にお尋ねしてみてください。

 

 

【おつまみ(日替わりメニュー)】

ビールのお供にぴったりな「1カップおつまみ(ALL 500円)」もあり、その日によって変わるようです。この日は「チーズの生ハム巻き」「ちぎりじゃこ天のキムチ和え」「スパイシーサラミ&ナッツ」でした。

 

【8〜15番:地酒・クラフトスピリッツ】

 

ビール以外にも、蔵元ならではのお酒が揃っています。

 

8番:NIKITATSU 仁喜多津 純米大吟醸(100ml / 1,500円)

9番:NIKITATSU 仁喜多津 大吟醸酒(100ml / 1,200円)

10番:NIKITATSU 仁喜多津 純米吟醸酒(100ml / 1,000円)

11番:NIKITATSU 仁喜多津 純米酒(100ml / 800円)

12番:KEG DRAFT さくらひめ無濾過生原酒(1,000円)

13番:道後ジン(ロック 1,000円 / ソーダ割 750円)

14番:道後ラム(ロック 1,000円 / ソーダ割 750円)

15番:道後サイダー
(400円)
 
 
 

道後BEER BAR(Instagram)

https://www.instagram.com/dogobeer_bar/

※お店の最新の営業時間やメニュー、雰囲気がチェックできます。

 

 

蔵元「水口酒造」さんのこと

 

今回伺った「道後BEER BAR」を手がける水口酒造さんは、明治28(1895)年創業で6代続く、道後地区唯一の造り酒屋です。

日本酒の枠にとどまらず、地ビールや地サイダー、さらにはジンやラムといったスピリッツの開発、そして道後温泉の観光と結びついた事業展開など、伝統を守りながらも時代に合わせて新しいことにどんどんチャレンジしていく先進的でオープンなスタイルが大きな特徴です。

お店から徒歩5分ほどの場所にある水口酒造さんの本家(道後一会)では、酒蔵の見学体験や様々なイベントなども開催されているそうです。

地元に長年住んでいながら知らなかった魅力がたくさんあることを知り、今度はぜひ、路面電車に乗って蔵元さんの見学やイベントにも行ってみたい!と思いました。

 

水口酒造株式会社(公式ホームページ)

https://minakuchi-shuzo.jp/

※道後温泉のすぐ近くにある蔵元(直営店・道後一会や酒蔵見学の情報はこちら)

 

水口酒造(Instagram)

https://www.instagram.com/minakuchishuzo/

 

道後一会(公式Webサイト)

https://dogo-ichie.jp/

 

 

自分の「楽しみ」を持てる生き方

 

50代中盤になってくると、周りでも病気や訃報、介護の問題など、色々なことを耳にする機会が増えてきます。

私自身、両親をがんで亡くした経験があり、現在も身近で大きな病気と闘っている大切な人たちがいます。そうした現実に直面するたび、「健康であってこそ自分の楽しみが持てるんだ」ということ、そして「たとえ病気になっても負けない気力と体力が持てるかどうか」の違いを目の当たりにしています。

子育てや仕事に追われる大変さはたくさんありますが、できるだけ早い段階から自分なりの楽しみを見つけたり、人と交流したり、自分の「やりたい!」と思えることを習慣にしていく生き方って、本当に大切だなと感じます。

何かのせい・誰かのせいにして動けずに苦しむのではなく、自分が動けるうちに楽しいことや新しいチャレンジができる状態を作っておくこと。そして、一人で抱え込んで我慢しないことも大切です。相談できる人の存在も、人生が大きく変わる大きな要因の一つだなと感じています。

だからこそ私自身も、元気に動ける体を保つための体力作りを欠かさないこと、そして一人で抱え込まずに相談することを心掛けるようになりました。

 

 

普段見慣れている街でも、時間帯や行き方を変えてみると、また違った魅力や新しい発見があるものですね。夜の道後もすごく良い雰囲気ですので、夜の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

皆さんも元気なうちから体力作りを意識して、いろいろなことにチャレンジする好奇心を忘れずに、これからの人生を思い切り楽しんでいきましょう!

 

 

HESUN ヘスン

4月の後半、ある経営者の男性からご相談をいただきました。 ※ご相談者様にはご了承をいただいたうえで掲載しております。

「6月に東京のビッグサイトで大きな展示会があるんです。出展するべきか、やめるべきか迷っています。」というご相談がありました。

実はその方、ビッグサイトには過去に何度か出展された経験があり、今回、コンパニオンさんの手配など具体的なプランまで考えていらっしゃいました。気持ちとしては、6~7割方出展しようという方向で考えておられました。

ただ、地方から出展するとなると、出展料や滞在費、交通費や人件費なども含めて、トータルで100万円以上のお金がかかります。

100万円以上のメリットや明確な発展性が見込めるなら出たいけれど、そこまで大きな成果がなさそうなら、準備も大変だし今回は見送ろうかな、という理由でご相談に来られました。

そこで、1枚引きして頂きました。

占的:「今回出展した場合、どんな状況になりそうか」

結果:「柳の素札(鬼札)」

 

 
 
 
 

出た札は、なんと鬼札と呼ばれている札です、何か嫌な予感…。 雷が描かれるおどろおどろしい絵柄の由来など、不明点が多い札です。花札に詳しくない方が見ても、一目で「あ、良くなさそう…」と感じませんか?

見た目の印象通り、この札が出た位置にはちゃんとした理由があります。

季節の移ろいと同じように、物事にも「発展」と「収束」のサイクルがあります。それを花札の12ヶ月に当てはめたものが、この循環図です。

 

 

 
 

 

 

図のように、桐(12月・子)を起点にして時計回りに循環して見ていきます。

左半分: 種から芽が出て、枝葉が広がり、花が咲いていく「発展」の方向。

右半分: 花が咲いた後に受粉し実がつき、完熟して収穫され、枯れて次の種ができていく「収束」の方向。

 

新しいチャンスを得たいという目的であれば、花が勢いよく咲いていく左上半分から上の発展エリアの札が出てほしいところです。

しかし、今回出た「柳の素札(鬼札)」は11月(亥)の位置です。 図で見てもお分かりの通り、一番右下の終わり寸前であり、「収束」のゾーンにいます。花が枯れ落ち、次の世代の種を作ってゼロからのリセットに向かっていく直前です。

 
しかも出た絵柄は「鬼札」。 この札が意味するのは、「混乱」「不明確」「方向性の喪失」です。 リセットへ向かう直前で、この先どうなるのか見えなくなってしまう状態を表しています。
 

ご相談者様には、「今回の出展はやめた方がいい」とお伝えしました。

具体的に何が起きるかまでは分かりませんでしたが、過去の経験上、鬼札が出る時はイレギュラーな結果になりやすい傾向がありました。

「6月に向けてお気をつけてお過ごしくださいね」とお伝えすると、ご相談者様も「そうか、なら今回の出展はやめるわ」と見送ることにしました。

そして、それから間もない5月の終わりのことです。

その方から連絡が入りました。 病院で大きな病気の疑いを指摘され、そこから精密検査、検査、検査の日々となったそうです。そのまま本格的な治療が始まり、展示会どころではなくなってしまったというのです。

 

実は、花札の「柳」には、隠れていた不調が急に出てくるといった意味も含まれています。あとから振り返ると、花札は体のSOSもそのまま映し出していたんだなと、改めて驚きました。

今回のご相談は「展示会に出るかどうか」という内容でした。 ですが、花札はその奥にある「いま本当に気を付けるべきこと」まで教えてくれていたのだと思います。

1枚1枚の札にはたくさんの意味があります。 だからこそ、お客様のお話をしっかり伺って、札が何を伝えようとしているのかを丁寧に読み解くことが大切だと感じました。ただ結果を伝えるだけでなく、その奥にあるメッセージまでしっかり考えることの大切さを、改めて学ばせていただいた出来事でした。

ご相談者様が一日も早く回復され、また元気に活躍されることを心からお祈りしております。

HESUN ヘスン