4月の後半、ある経営者の男性からご相談をいただきました。 ※ご相談者様にはご了承をいただいたうえで掲載しております。
「6月に東京のビッグサイトで大きな展示会があるんです。出展するべきか、やめるべきか迷っています。」というご相談がありました。
実はその方、ビッグサイトには過去に何度か出展された経験があり、今回、コンパニオンさんの手配など具体的なプランまで考えていらっしゃいました。気持ちとしては、6~7割方出展しようという方向で考えておられました。
ただ、地方から出展するとなると、出展料や滞在費、交通費や人件費なども含めて、トータルで100万円以上のお金がかかります。
100万円以上のメリットや明確な発展性が見込めるなら出たいけれど、そこまで大きな成果がなさそうなら、準備も大変だし今回は見送ろうかな、という理由でご相談に来られました。
そこで、1枚引きして頂きました。
占的:「今回出展した場合、どんな状況になりそうか」
結果:「柳の素札(鬼札)」
出た札は、なんと鬼札と呼ばれている札です、何か嫌な予感…。 雷が描かれるおどろおどろしい絵柄の由来など、不明点が多い札です。花札に詳しくない方が見ても、一目で「あ、良くなさそう…」と感じませんか?
見た目の印象通り、この札が出た位置にはちゃんとした理由があります。
季節の移ろいと同じように、物事にも「発展」と「収束」のサイクルがあります。それを花札の12ヶ月に当てはめたものが、この循環図です。

図のように、桐(12月・子)を起点にして時計回りに循環して見ていきます。
左半分: 種から芽が出て、枝葉が広がり、花が咲いていく「発展」の方向。
右半分: 花が咲いた後に受粉し実がつき、完熟して収穫され、枯れて次の種ができていく「収束」の方向。
新しいチャンスを得たいという目的であれば、花が勢いよく咲いていく左上半分から上の発展エリアの札が出てほしいところです。
しかし、今回出た「柳の素札(鬼札)」は11月(亥)の位置です。 図で見てもお分かりの通り、一番右下の終わり寸前であり、「収束」のゾーンにいます。花が枯れ落ち、次の世代の種を作ってゼロからのリセットに向かっていく直前です。
ご相談者様には、「今回の出展はやめた方がいい」とお伝えしました。
具体的に何が起きるかまでは分かりませんでしたが、過去の経験上、鬼札が出る時はイレギュラーな結果になりやすい傾向がありました。
「6月に向けてお気をつけてお過ごしくださいね」とお伝えすると、ご相談者様も「そうか、なら今回の出展はやめるわ」と見送ることにしました。
そして、それから間もない5月の終わりのことです。
その方から連絡が入りました。 病院で大きな病気の疑いを指摘され、そこから精密検査、検査、検査の日々となったそうです。そのまま本格的な治療が始まり、展示会どころではなくなってしまったというのです。
実は、花札の「柳」には、隠れていた不調が急に出てくるといった意味も含まれています。あとから振り返ると、花札は体のSOSもそのまま映し出していたんだなと、改めて驚きました。
今回のご相談は「展示会に出るかどうか」という内容でした。 ですが、花札はその奥にある「いま本当に気を付けるべきこと」まで教えてくれていたのだと思います。
1枚1枚の札にはたくさんの意味があります。 だからこそ、お客様のお話をしっかり伺って、札が何を伝えようとしているのかを丁寧に読み解くことが大切だと感じました。ただ結果を伝えるだけでなく、その奥にあるメッセージまでしっかり考えることの大切さを、改めて学ばせていただいた出来事でした。
ご相談者様が一日も早く回復され、また元気に活躍されることを心からお祈りしております。
HESUN ヘスン


































