一戸建ての土地選び・家選びの前に確認したいこと。地名のヒントと、現地で見る点

以前、「家を建てる・買う」の前に知っておきたい。一生を左右する「土地選び」の本当の大事さという記事を書きました。

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今回は、その続きです。一戸建ての土地選びや家選びのときに、確認してほしいことを、お話ししますね。

 

あまり知られていませんが、実は地名にも、その土地の昔の様子が残っていることがあります。そのほかにも、日当たり、音、におい、虫など、現地で確認してほしいことをまとめました。家族の引っ越しを数回経験したことや、私自身が歩いて街の様子を観察する中で気づいたことも含めて、まとめてみました。

 

 

 

 

 

地名はヒントになります

 

地名の由来が、その土地の昔の特徴と関係していることがあります。全部ではありませんが、きれいな漢字が当てられていて、由来がわかりにくい名前もあるんです。

たとえば「桜」。きれいな名前ですよね。でも、「桜」は「裂く」が転じたもので、崖崩れが起きている場所を指す場合もあります。「梅」も同じで、「埋める」が転じたものです。埋め立てが起きている場所のこともあります。

新しい住宅地には、「〜が丘」「〜台」のような、聞こえのいい名前が付いていることも多いですよね。売れやすいように、名前を変えることがあるんです。それに、市町村の合併や住所の整理で、古い地名がなくなることもあります。そうなると、昔どんな土地だったのかは、名前からはわかりにくくなります。

もちろん、桜や梅の付く土地が、全部そうというわけではありません。地名は、あくまで調べるきっかけです。気になる名前があったら、「ここは昔、どんな土地だったんだろう」と調べてみてください。

 

 

 

日当たり

 

日当たりだけで考えると、南側が開けているところがいちばんいいと思います。でも、向きだけで安心はできません。どの向きでも、前に大きな建物があると、日は入りませんよね。

現地では、南側から南西側にかけて、どんな様子かを見ることや、建物や木がないか、それらがどのくらい近くて高いかなど。冬は、午後の日が南西の方向から入ります。

日当たりは、季節によって変わります。夏は太陽が高くて、影が短くなります。冬は太陽が低くなって、建物や木の影が長くのびます。夏に見て日が当たっていても、冬は影になることがあります。

隣が空き地や駐車場、畑なら、あとから建物が建つかもしれません。建つ予定があるかどうかは、不動産屋さんに聞いてみてくださいね。

 

 

水はけと湿気

 

雨の日や、雨上がりに行ってみてください。水が溜まる場所や、土がいつも湿っている場所は、湿気がこもりやすいからです。ドクダミのように湿った場所を好む草がたくさん生えていたら、サインのひとつです。

湿気が多いと、カビが生えやすくなります。床下が湿ると、シロアリも出やすくなります。木の土台や柱が傷みやすくなって、家の寿命にも関わってきますね。

それから、周りの土地より低くないかも見てください。低いと、雨水が周りから流れ込んで、水が引きにくくなります。昔、田んぼや沼だった土地は、湿気が多いこともあります。

 

 

木や植物

 

大きな木があると、家が日陰になります。日が当たらないと、湿気もこもりやすくなります。鳥や虫も寄ってきやすくなります。家に近いと、根が伸びて、排水管の傷んだところに入り込むこともあります。そして手入れも大変ですね。

自分の敷地の木だけでなく、隣の木も見てください。枝が境界を越えて伸びてくることがあります。枝は、持ち主に切ってもらうのが原則です。頼んでも切ってもらえないときなどは、自分で切れるように、2023年4月から法律が変わりました。ただ、お隣との関係もありますから、境界のあたりは先に見ておいてください。

 

 

川や用水路が近いとき

 

川や用水路が近いと、虫が多いです。ユスリカがとても多くて、ユスリカ以外にも、網戸の目を通るくらい小さな虫が多いです。ジメジメした時期は、特に多いですね。

それから、ハザードマップも見てください。川があふれる水害のほかに、大雨で下水道や水路からあふれる水害(内水)のマップを作っている自治体もあるので、あれば両方見てください。不動産屋さんは、契約の前の説明で、水害ハザードマップのどこにその物件があるかを説明することになっています(2020年8月から)。

マップだけでは、わからないこともあります。近所の方に、大雨のときに水が溜まったことがあるか、聞いてみてください。周りより低い田んぼや畑だった土地は、住宅地になったあとの浸水の記録が残っていないことが多いそうです。実際に住んでいる人の話が、いちばんの手がかりになります。

 

 

 

においのこと

 

においは、毎日あるとは限りません。近くに、水を処理する施設や工場、ごみ置き場がないか、見ておいてください。夏や、風向きによって出ることもあります。

近くに飲食店があるときは、お店が開いている時間に行って、換気扇や排気口がどちらを向いているかも確認してください。

野焼きも、においの原因になります。令和5年度の悪臭の苦情のうち、約2割が野外焼却でした。畑や空き地が近いときは、燃やしているところを見かけないか、近所の方に聞いてみるのが一番です。

 

 

 

音のこと

 

音は、昼と夜で全然違うことがあります。それに、感じ方も人によって違います。

病院や消防署の近くは、救急車や消防車のサイレンが聞こえることがあります。学校や幼稚園の近くは、子どもたちの声が聞こえます。ペットの鳴き声もあるかもしれません。建物の造りによっても、聞こえ方は変わります。

線路の近くは、電車が走る音だけではありません。警笛や踏切の警報音、始発や終電の音もあります。貨物列車が夜中に走る路線もありますし、揺れを感じることもあります。

こういう音が気になるか、気にならないかは、人によって違います。大事なのは、自分が気になるかどうかですね。

引っ越したあとの後悔では、騒音や日当たりの悪さがよく挙がります。住んでから気づいても、音や日当たりは、あとから変えることが難しいものです。だから、契約の前に、できるだけ確認しておいてほしいんです。

 

 

 

 

それから、不動産屋さんや、家を建てる会社の人に、気軽に相談できるかどうかも大事です。気になることを聞いたときに、ちゃんと答えてくれるか。わからないことを、調べてくれるか。そういうところも、見ておいてくださいね。

 

ここまで、いろいろとお話ししてきました。全部を確認するのは、大変ですよね。でも、気になるところをひとつでも先に確認しておくと、住んでからの「こんなはずじゃなかった」が減るかもしれません。

ご家族が、毎日を心地よく、ストレスなく暮らせるお家選びの、ヒントになればうれしいです。

 

 

 

HESUN ヘスン