家族の看病に疲れたあなたへ 支える人も支えられていいという話

病人を支えること、看病すること。そして家族や親族との関係。それは想像以上に複雑で、心も体も不安定になります。

この数年、私は「看病する側」として、あちこちの病院へ送迎や付き添いを続けてきました。行く病院もひとつやふたつじゃなく、気づけば、「私が担当」が当たり前…

原因がはっきりするまで転院を繰り返し、そのたびに検査や診察の長い待ち時間です。そんな日々が積み重なって、いつの間にか私自身も疲れ果てちゃったんですね。

今思えば、更年期の不調が強く出たのも、この病院疲れが大きかったのと、やはり夫婦間での意思疎通ができていなかったのもあります。

もちろん、病気の本人が一番つらいことはわかっています。でも、支える側もまた、着実に消耗していくんですよ。

両親をがんで看取った経験があるからこそ、そんなこと言ってられないと、受け入れてしまう部分もありました。それでもやっぱり、限界はあります。

けれど、50代・60代・70代と年を重ねるほどに、私だっていつ看病してもらう側になるかわかんないというのも現実。

もちろん、健康には気をつけてますが、支えることも、支えられることも、どちらも大切なのは確かです。やはり複雑…です。

「もう結婚なんていい」「誰にも縛られたくない」と考えてしまいますが、年を重ねるほどに、人は1人では「生きていない」と思わされます。

苦しいときは視野が狭くなるから、あまりいい考えが浮かばないですね笑。

まあ、今の私にとって占いの仕事は、たくさんの方のいろんな人生を知ることができます。ご相談者様それぞれに背景があり、誰もが何か悩みを抱えながら生きていて、そんな姿に触れるたび、私だけじゃないと、気持ちも少しずつやわらぎます。

そして、私自身も夫と向き合い、ちゃんと話し合いをするようになってきています。でも課題もたくさんあります。一つずつ、試行錯誤です。

そして更年期というボスキャラにも体調を狂わされる日もあるけれど、私は私のペースで、いろいろと試しながら攻略していこうと思います。

苦しみやつらさは、できるだけひとりで抱えない方がいいと思います。誰かに話すことで、きっと新しい視点ができるはず。

そして支える人もまた、支えられていいのです。

 

HESUN ヘスン

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ヘスン

1972年島根生まれ。愛媛・松山を中心に占い師として活動しています。詳しくはこちらから。ご相談やイベントのご依頼はこちらから。Instagramもやっています。

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