全く関係のなかった2人が、何かのご縁で結ばれる。
結婚ともなると、生まれたときから今まで過ごしてきた家族とは別に、新しい家族を育んでいくことになります。
なぜ彼を選んだのか、なぜ彼女を選んだのか…。
彼は私を好きで結婚したはずだし、
あなたも彼を好きで結婚したはずです。
結婚とはお互いにサポートしあう関係性だと思っています。
とある昔話です。
結婚して間もないころ、ある人を通して耳にした彼の言葉が今でも忘れられません。
「嫁は最初にガツンと強く言っておけば歯向かわなくなる」
「最初が肝心だ!」
耳にした奥さんは、
「どうしてこんな人と結婚しちゃったんだろう…。」
でも夫に何も言えない自身もいて、ストレスと不信感で長年過ごしてきました。
夫婦とは写し鏡。
彼の言動は、もう一人の自分自身かもしれない。
「コントロールされたくない」
夫にコントロールされないよう小さな抵抗をしながら一生懸命に生きてきました。もちろんそんな彼女は疲れ切っていました。
そんな小細工しないで言いたいこと言えばいいのに…。
なにを我慢してるんだ!って思ってしまいますよね。
彼女の根底に支配されたくない!という強い気持ちがありました。そうなるきっかけが幼少期の体験にありました。そうです、小さな頃から自分の気持ちが出せない環境にいたのです。
きっと彼にも同じようなことが言えるのかもしれません。
どうしてわざわざ、ガツンと威嚇しなければならないのか、なんです。
そこを考えなければいけません。
ケンカしたり、嫌なことをされたり、裏切られたり、反対に自分がしてしまったりと、生きていればそんなこと起こります。でもそこで、一歩でも二歩でも引いて全体を観察する必要があります。
目の前に起きた出来事だけに引っ張られて、部分しか捉えることができなかったら、真実がみえてきません。何も解決せずますます収束していきます。
コントロールとは、相手を自分の思い通りにしようとする強制的かつ限定行為です。非常に視野が狭く身動きが取れない状態にします。
サポートとは相手を受け止め、支えることです。広くて緩やかに、整えていくバランス性を感じます。
全く反対の行為ですね。
夫婦間だけではありません。
親子でもそうです。
子供をサポートしなければならない親がコントロールしようとします。
愛情のつもりが、自分の思い通りになって欲しいと自分を投影させてしまいます。
そしてこれも無意識になんです。
あなたはどうでしょうか?
毎日、どんなことが起っていて、何を感じているのでしょうか。
そして周りをよく見て下さい。
「目の前の人は、もう一人のあなたかもしれませんよ」
HESUN ヘスン